引っ越してきたばかりのメゾネットタイプのアパート、廊下を歩いていると突然靴下が濡れることがあった。さして奈良ではトイレつまりがどんなにか洗面所が隣にあったため、水はねしたものを踏んだのかなくらいにしか思っていなかったが、それが何度も続いた。靴下が濡れる廊下の場所は毎回同じだし、流石に不審に思い床を念入りに調べてみることにした。見た目はなんの異常もない、触ってみても特に問題ない。踏んだときだけ濡れた。そこで、床をぐっと押して見ると水が湧き出てきた。フローリングとは違い、もともとクッション性のある床だったため歩くたびに下に沈み込むような感覚はあったのだが、まさかそのタイミングで水が湧き出ていたとは思わなかった。しばらくはその床を踏まないように気をつけて歩いていたが、しばらくすると踏み込まなくても勝手に水が溢れ出ていることに気づいた。タオルを敷いて応急処置をしていたが、それだけでは溢れ出る水の勢いをどうすることもできず、管理会社経由で水道屋さんに来てもらうことに。詳しく部屋の至る所を確認して持らった結果、洗面台下の水道管が経年劣化でゆるゆるの状態だったとのこと。その場ですぐ部品を新しいものに交換していただけ、床の水漏れもそれに伴い徐々になくなっていきました。入居したばかりだったのに、経年劣化とはひどいなと感じたため、管理会社にクレームも入れました。もちろん水道屋さんの代金は管理会社で支払っていただきましたが、それ以外には特に何もしていただけませんでした。タオルも靴下も大量にダメになってしまったのに。とはいえ、それ以降は快適に過ごせていたため、退去の日までそんなことがあったことはすっかり忘れていました。